中学受験で学校選びをする際、何を重視しますか???
通学できる範囲、偏差値、学校の雰囲気(校風)、教育方針、男子校・女子校・共学、大学進学率などが多いかと思います。
我が家の息子も、だいたいこのあたりの項目を意識して志望校を選びました。
そして、よく学校選びのポイントは?というアンケートなどにもあるのですが、「面倒見が良い」という選択肢について、色々な捉え方があることを知り、経験したこと、感じたことを書いてみたいと思います。
親が望む「面倒見がよい学校」とは?
息子の中学受験では、通学できる範囲を重視して幅広い偏差値で志望校を決めましたが、色々校風や入試日程の都合などを検討して絞ったところ4校となりました。
学校選びをする時、よく話にでてきたのが「面倒見のよい学校」というキーワードです。
親とすれば、「面倒見が良い」というのは魅力的ですよね。
思春期の子供が多くの時間を過ごす場所、生活態度、勉強、人間関係、部活・・・失敗しながらも大きく成長もするし、不安定な時期ですし・・・。
逆に、「自主性にまかせる」という学校もありますが、
「言われなくちゃうちの子何にもしないんだけど・・・」
「それって放任主義?ちょっと心配」
「伸び伸びできて、しばられないでいいんじゃないかな」
色々な捉え方がありますよね。
我が家の息子はADHDの不注意型のため、ちょっと心配なキーワードでもあり、「自主性にまかせる」&「面倒見がよい」がどのくらいの加減なのか、志望校選びで色々と調べました。
「面倒見がよい」の捉え方は様々
「面倒見がよい」という言葉だけで入学し、思ったのと違うじゃない~!という話も聞いたので、言葉の中身が重要!です。
学校の指導なので、もちろんフォローがあり、極端な違いがあるわけでもないですが、その中でも学校ごとにカラーがあるようです。
・手取り足取り、提出物など指示がしっかりしている
・規律・校則が厳しく、礼儀を重んじる
・成績が思わしくなければ、徹底フォロー
・学校の授業・講座をしっかり受けていれば大学受験にも対応できるレベル
(予備校がいらない)
・宿題を多く出してくれるのでしっかり勉強する
・保護者と密に連絡をとりあう
・何か問題があった時の学校側の対応がしっかりしている
・1人1人の個性を伸ばすためのカリキュラムや発表の場がある
言葉だけで勘違いしないようにしたい
ただ単に、「あの学校は面倒見がいいらしいよ~」という会話には注意した方がよさそうです。
「うちは、予備校がいらないくらい学校で我が子の成績をアップさせて、徹底した授業で大学受験を迎えられることが面倒見がよいと思っている」
という家庭が、よく調べずに中高一貫へ入ってみると、実は・・・
「子供がやりたいことを見つけられるような教育です。もちろん大学進学に対応する授業をしていますが、高校になると予備校へ通う生徒も多いです。」
となると、「面倒見がよくないじゃな~い!」と不満がでてきちゃうようです。
色々な話を聞いてきた中で、私が感じた「面倒見がよい」という捉え方は、「東大〇名、国公立・難関私大へ〇名いける授業内容、予備校いらず」という意味合いで受け取っていることが多いのかなと思いました。
家庭ごとの教育方針
息子は、自分がやりたいことができそうな学校を選んで志望校を決めましたので、「面倒見がよい」という点では、どちらかというと「人との関わり、様々な経験、自分がやりたいことを見つける、ガチガチな校則にしばられない、伸び伸びしつつ、規律を教えてくれる」という意味を求めていました。
私自身は、中高一貫の女子校でキリスト教系の校則が厳しい学生時代を過ごしましたが、親としては「枠からはみ出ない安心した学校で面倒見がよい」と思っていたそうです。
確かに、温室育ちで悪く言えば世間知らず、よく言えば曲がらないような育ちでみんな同じような感じ、子供からすると自由な雰囲気は無しで漫画にあるような青春はなかった・・・けれど、親としては安心。
伝統を重んじる歴史ある学校だったので、校則に「知らない人とボートに乗らない」なんて書いてあったし・・・(笑)
「面倒見がよい」の意味も様々ありますので、思ったのと違うじゃない!とならないためにも、どういうバランスの学校なのか、ちょっと掘り下げて調べてみたり、学校相談会などで質問してみるとよいかなと思います。