かなりご無沙汰のブログ記事になってしまいました・・・。
息子が中高一貫校から通信制高校へ転学して、息子が穏やかになり、バトルがほぼなくなり、成長し、平穏な日々が増えました。
私自身の中でも、「息子の不登校をどうにかしなきゃ!!」という気持ちの焦りがなくなったんでしょうね。
この数年間の反動からか、私が疲れ切って無気力になり、な~んにもやる気が出ず・・・、体もあちこち不調がでてしまいました。
体が常に緊張状態で力が入りすぎて、頭痛、めまい、腹痛が頻繁に起きて外に働きにでる自信がない・・・
そんな中、通信制高校へ転学して1年後の高校2年生の時、息子は時間も心も余裕がでてきたようなのでアルバイトをしてみるように声をかけました。
勉強をしないならば、働く、お金を稼ぐとはどういうことか、今後の進路もあるので経験してほしいと思ったんです。
家にいても、高校生だから食べる量は半端ないし、買いだめしておくと次から次へと食べちゃうし・・・。
家にいるラクさを覚えてもらっちゃ困る!!
アルバイト探しに苦戦
地元のアルバイトは知り合いがいるかもしれないので、少し離れた地域で探すことに。
高校生募集はある程度限られているので、とりあえずは息子がよく知っている飲食店に電話をし、面接をする流れになりました。
どうすればいい?
何て言えばいい?
まぁ、初めてのことだし世の中何もわかりません状態なので、対応の仕方を1つずつ一緒に確認しながら進めました。
何事も経験しなきゃ始まらないよね。
履歴書の準備もしました。写真撮影をして、ボールペンで履歴書に記入。ここで息子が不安になったことは、
高校を途中でやめた理由を聞かれたら、なんて答えればいい?
ということ。これは面接担当者が判断することだから聞かれるかわからないけれど、履歴書とはこうやって自分がたどってきたことを示すもの。ということはわかったようです。
履歴書で学歴の記入については、これといったルールはないようですが、基本的に義務教育終了の中学校卒業から書くみたいですね。
とりあえず、面接はしたものの希望店舗での採用はNGとなりました。
まだまだおこちゃま過ぎて、態度や受け答えがダメだったんだろうな・・・
そして、2回目のアルバイトで探しでは品出し業務の大型店舗へ応募してみることに。
しか~し!!時間の見積もりが甘い息子は、少し前に店舗に到着したものの、入り口がわからず、店員に聞きつつ面接場所にたどり着いた時には遅刻。
こちらも採用NGです。
ネットのつながりでコミュ力アップ?
高2の時、パソコンでマイクラ(マインクラフト)にはまっていて、ネットの人たちとやりとりしていました。
我が家は様子がわかるようにリビングにパソコンを置いているのですが、ディスコード?でコミュニティに入ってマイクラの中の世界を一緒に作っている?らしく、どうしたらいいか、サーバー管理がどうのこうのという話をしていました。
お母さん、年上の人に敬語で話す時、この文章は変かな?
と、私に相談してきました。ネットは相手がわからないこともあり、交流関係は私も気にしていましたが、息子なりに世界が広がってきた感じでした。
自信をなくした息子が動いたきっかけは友達だった
そんなこんなで、息子はアルバイトの面接に少し自信をなくしたようで、しばらくはバイト探しを中断していました。
そして高3になる直前、突然
友達とアルバイトの面接を受けに行くことになったから。
急なことにびっくりでしたが、ファミレスで友達とご飯を食べながら、「アルバイトをやりたいよね」とお互い話をしていたようで、自分たちで面談日の申し込みまでやってきたとのこと。
お友達はすでに1つアルバイトを経験しているようで、しっかりしていたのかもしれません。
お友達に引っ張られる形で、面談を受け、すんなり採用が決まりました。
周囲に育ててもらいながら成長
息子のアルバイトは飲食店のキッチン担当。
基本的に夕方5時以降、土日はいつでもOKというシフトです。
最初は皿洗いから始まり、店長さんが付きっ切りで教えてくれたようで、色々とバイトの話をするようになりました。
店へ来た時の挨拶、ルール、手順・・・息子にとって、一歩外の世界へ出た大きなきっかけに。
続けられそう???
失敗したら言い訳しないで、すぐに謝るんだよ。
わからないことは、曖昧にしないで周囲に聞くこと。
自分の判断で勝手なことはしないでね。
プチ火傷はしちゃったし、作業に追われて大変だよ・・・
記憶力はいいと自分で思っていたけど、次々オーダー入ってきて、自分で何やっているかわからなくなちゃって・・・
ヘルプを頼んだら、みんな忙しいから無理!!!って言われちゃうし・・・
自分なりに、どうしたら失敗しないかを考えながら少しずつ慣れていったようです。
休憩時間にはバイトの先輩たちと話もするようになりました。
家族間だけでは教えられないことはたくさんあります。
社会の中で周囲に助けてもらいながら、息子が成長していってくれることはとても有難いことです。
でも、まだまだ特性もあり、睡眠コントロールが苦手、気持ちの切り替えができない、過集中など親のフォローが必要なこともたくさん。
アルバイトでも、「高校生だから」という守ってもらっている部分もあると思いますが、視野を広げるためにも経験は大事ですね。
周囲へ迷惑をかけてはいけない・・・
私としては正直、数日でクビになるかな・・・と思っていました。
いつか遅刻するんじゃないかな。
起きることができない日が来るんじゃないかな。
思ったより大変で逃げるんじゃないかな。
息子は、相変わらず睡眠に関してうまくコントロールができません。なので、寝不足の日もあります。
でも、自分で目覚ましをかけたり、眠りが深いときは私の声掛けでバイトは遅刻、欠席をせず、急なシフトにも対応していました。
バイトが欠けちゃうと、周りの人がすごい大変になるから行かなきゃ。
誰かバイトが失敗した時、店長や周りがフォローしあっているんだよ。
迷惑かけられないんだ!
えっ!!そんなに責任感あったのね!
親に対しては迷惑かけまくりなんですけどぉ~!
すごい大変なんですけどぉ~!
と、とっさに思いましたが、バイトでの責任感を感じられたこと、頑張って行動していることに正直、すごい成長だ!と驚きました。
お金を稼ぐこと、使うこと
銀行に振り込まれたお給料の中で自由に遊びに出かけたり、ほしいものを買い、どれくらい働いたら収入があるのかを考えるようになりました。
この先の進路についても、働くことの意味を実感できたと思います。自分で生活をしていくならどうしなければいけないのか、まだまだ自宅生活なので見えていない部分も多くありますが、自分で体験しないとわからないですよね。
学生なので、シフトの入り方もバランスよく、バイトと休憩を繰り返した生活です。
本業であるはずの学校は?勉強は?というと・・・長くなるので、また書きたいと思います。