日能研6年生の娘が先日、
塾で社会の先生が『日本のすがた』っていう本を紹介していたよ。結構、みんな持っているみたい。
と言ってきました。
ん??
「日本のすがた」ってなんか聞いたことあるんだけど・・・
しかも、私の中で拒絶反応の言葉・・・。
と思って調べてみると、はい!完全に記憶がよみがえりました。
30年近く前の私自身の中学受験時代。
親が「日本のすがた」を読んで!と言っていたのを思い出しました。
私の中では、正直、「面白くない本」としか思っておらず、使う意味もよくわかっていませんでした・・・
娘から「日本のすがた」を聞き、確かに必要なアイテムだわ!と再認識したので、ちょっとご紹介したいと思います。
中学受験の社会「地理分野」
今の地理分野はどんなことをやっているの?
中学受験の社会科アイテムと言えば、テキストの補助教材として地図帳や資料集があります。
小学校での地理分野は都道府県や県庁所在地、湖や山の名前、新幹線、高速道路、各地の特徴などの知識があれば大丈夫では?と思うかもしれませんが、中学受験で大変なところは、統計・グラフなどのデータが重要なんです。
えっ?どういうこと?
簡単に言えば、〇〇の生産高が多い都道府県を上位3つ、貿易額の多い相手国の順など、データが必要です。
しかも、戦争前、戦争後、現代までの推移や、円グラフ、折れ線グラフなどから数値が変化した原因・理由は何かなど、読み取って時代の背景とつなげることまで求められます。
地理の暗記はもちろん大前提としてしなければいけませんが、統計、グラフから読み取って何が変化したのかなど、説明ができるように、そこまで理解しないといけないんですね。
データは新しい方がよい!
ということで、統計の数値が古いままでとまっているようでは、ダメなんですよね。
しかも、中学受験では主要な品目の輸入相手国(例えば、石炭、原油、鉄鉱石、液化天然ガス、大豆、小麦、木材・・・)や、国内の野菜の産地(ピーマン、きゅうり、トマトなど)のランキングが知識として必要で、他にも、水産物の獲れ高、工業地帯の生産額、畜産、稲作・・・ひえぇ~
とにかく、地理のデータに関して「日本のすがた」は心強い資料となります。
(毎年、3月に発売されているのかな・・・)
社会科資料集「日本のすがた2019」
日本のすがた
表とグラフでみる「日本のすがた2019」は、「日本国勢図会」ジュニア版で、日本をもっと知るための社会科資料集です。
小学校高学年~中学生くらいが対象とのことです。
2019年版は50周年ということで、表紙に今までの「日本のすがた」が載っています。
見ていると・・・
あっ。遠い過去に見たことがある表紙が載ってる・・・
内容は全く覚えていませんが、表紙は記憶にありました
「日本のすがた」2020版は3月に発売されています。
[rakuten id=”book:19949306″ kw=”日本のすがた 2020″]
内容は?
中を見ると、白黒ではないのですが、薄いオレンジとの2色刷り。
国土と人口、経済と財政、農林水産業、工業、商業と貿易、交通と通信、国民の生活、世界のすがたが大項目となっています。
地図、地名、統計、グラフだけでなく、文章もあり、ふりがなも付いています。
大人になった今となっては、読んでみようかなと思いますが、30年前の私が拒否反応だったように、面白いものではないですね。
しか~し!6年生となって、地理の総復習になってみると、内容がまとまっていてすごく参考になります。
1つ1つのデータや言葉がいっぱいある~!
と思いますが、実はどれも学習した内容だったりするので、受験生として見返すことが大事じゃないの!と、良さに気が付きました(笑)
4~5年生は、内容が細かい・・・と思う部分もあるかもしれませんが、習ったところをちょっとずつ確認しながら進めていくとよいですね。