「世界の歴史」学習漫画はどこの出版社がおすすめ?小学生から大学受験まで読める世界史を比較

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小学生・中学生がいるご家庭で日本の歴史漫画セットを「買う?買わない?どこの出版社がいい?」など、チェックする時期があるかと思いますが、最近は教育改革にともなって、「世界の歴史」が早くから注目されています。

小学生のうちから「世界の歴史~?」と思っていましたが、『世界』を意識する時期が早まっているんでしょうね。

わたし

難しそう~!


世界史の勉強を本格的にするのは高校生からかもしれませんが、小学生・中学生でも興味があれば、少しずつ知ることができる、長く学べるということで、各出版社が次々に工夫をこらして学習漫画を発売しています。

実際に、子供のために購入したけれど、親が夢中になって読んだという話もあります。大人でも視野を広げてみようという気持ちになったら、世界の歴史まんががおすすめです!

我が家では、その当時で一番新しい「小学館の学習まんが 世界の歴史」セットが発売されたので、早速買ってみました。

その後に発売された角川、すでに発売されていた学研集英社とあわせて、比較してみたいと思います。

最後に、他シリーズの漫画も紹介します!

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目次

2022年:世界の歴史漫画セットのおすすめはコレ!

世界の歴史となると、私自身、まだ歴史内容まで比較が難しいのですが、発売状況を見ていると、自然と人気順がわかってきます。(おすすめ順ですね。)

出版社発売年
角川2021年
小学館2018年
学研2016年
集英社2002年

※集英社の新装ケースは2018年発売ですが、中身の本は昔のままなので、古めです。

角川は、日本の歴史まんがと同じようにコンパクトサイズですし、今現在の最新で、コロナウィルスまで話題にでているので大人気

小学館は角川より前に発売され、イラストが現代的でこちらも人気があります。ただ、内容の新しさは角川と開きがありすぎるかも・・・。

学研は、イラストが大きく全ページカラー。文字が横書きなので、本のめくり方が他社とは逆なところにビックリ!

集英社は、世界史の漫画セットを早くから出版して充実していたのですが、今現在では他社より遅れを取り、古い感じになってしまいました。(箱は新装ケースとして新しそうに見えます。)

【角川】角川まんが学習シリーズ「世界の歴史」

2022年現在、一番新しく出版されたシリーズです。なんといっても、2021年に発売されたので、2020年までの話題、新型コロナウイルス感染症や黒人差別反対運動「Black Lives Matter(BLM)」まで掲載されているので、魅力があるのもわかります。

しかも、角川はコンパクトサイズのソフトカバーで、日本の歴史漫画と同じように、世界の歴史セットも人気があります。

20巻までのタイトル

  1. 人類誕生と古代の王国 七〇〇万年前~紀元前六〇〇年
  2. 古代社会と思想家たち 紀元前六〇〇~紀元元年
  3. 秦・漢とローマ──古代の大帝国 紀元前二〇〇~紀元後四〇〇年
  4. 唐・シルク=ロードとイスラーム教の発展 四〇〇~八〇〇年
  5. 宗教が支える社会 八〇〇~一二〇〇年
  6. モンゴル帝国と東西交流 一二〇〇~一四〇〇年
  7. ひとつながりになる世界 一四〇〇~一六〇〇年
  8. 変化するユーラシア諸帝国 一五五〇~一七二〇年
  9. ヨーロッパの世界進出 一六〇〇~一七九〇年
  10. 革命が世界を変える 一七五〇~一八五〇年
  11. ヨーロッパの自由主義とアジアの動揺 一八三〇~一八六〇年
  12. ヨーロッパ再編とアメリカの台頭 一八六〇~一八九〇年
  13. 帝国主義と抵抗する人々 一八九〇~一九一〇年
  14. 第一次世界大戦とアジアの動向 一九〇〇~一九一九年
  15. 世界恐慌と民族運動 一九一九~一九三九年
  16. 第二次世界大戦 一九三九~一九四五年
  17. 第二次世界大戦後の国際関係 一九四五~一九五五年
  18. 冷戦と超大国の動揺 一九五五~一九八〇年
  19. 冷戦の終結と民主化運動 一九八〇~一九九〇年
  20. 現代文明とグローバル化 一九九〇~二〇二〇年

角川の感想

私たち親が子供の頃、つい最近起こった出来事が歴史になっていますが、日本の中の出来事はよく知っていても、同時に世界でも色々なことが起こっていたんだなと、改めて知ることができます。

口コミによくありますが、大人もつい夢中になって読んでしまう気持ち、よくわかります!

ハードカバーの菊判ではなく、コンパクトサイズですが、内容のボリュームが他社シリーズの1.5倍以上というページ数!おすすめポイントにもなっています!


巻にもよりますが、白黒のイラストの上に白縁の文字が重なっている部分は一部でしたが、読みにくくて残念・・・。多くの部分は白い吹き出しや囲いで読みやすくなっています。

情報量が多く、用語が難しいので中学生、高校生向けかなと思いました。無理に小学生から学習しなくては!というのではなく、興味があれば読み進めていくという感じでよいかと思います。

【小学館】学習漫画「世界の歴史」


2018年11月末に発売された小学館版の「世界の歴史」まんがセットは、全部で17巻。

作りは、普通のハードカバー学習漫画です。

初回のセット購入特典で、「試験に出る!重要年号ハンドブック」という小さい冊子がついていました。

年表の総まとめが書かれています。

17巻までのタイトル

1巻 メソポタミアとエジプト
2巻 ギリシアとヘレニズム
3巻 ローマ
4巻 古代中国 1
5巻 古代中国 2
6巻 中世ヨーロッパ
7巻 近世ヨーロッパ
8巻 モンゴルと中国
9巻 絶対王政
10巻 イギリスとフランスの革命
11巻 ナポレオンとつづく革命
12巻 産業革命とアメリカの独立
13巻 イタリアとドイツの統一
14巻 ゆれる中国
15巻 第一次世界大戦とロシア革命
16巻 第二次世界大戦
17巻 冷戦と超大国

となっています。

山川出版社が編集協力

小学館が出版しているのですが、アピールされている部分に「歴史教科書の山川出版社が編集協力」と書かれています。

わたし

山川出版?


すみません・・・私、山川出版と世界の歴史のつながりがよくわかっていなかったので、ちょっと調べてみました。

高等学校向け検定教科書(地歴公民科)、高校生の学習、大学受験に向けた参考書などを出版されていて、大学受験では有名だそうです。


ということで、今回発売された小学館の世界の歴史は全巻、山川出版社が編集協力し、教科書の流れを意識して作られているので、学校の日々の勉強、受験勉強に役立つ内容というのが特徴です。

内容は高校生レベルでも、小学校高学年であれば理解できる内容ということなので、長く利用できそうですね。

中身の構成は?

ツルツルの紙でしっかりしています(安っぽい紙ではない(笑))

最初の数十ページ(全体の1/4)はカラー、後は白黒の2色刷りではなく、赤系統(赤色?オレンジ色?)の濃さを変えた色も入った3色刷りです。

口コミでは、巻によって漫画家が異なるためイラストの好みがでてしまったり、子供も読んでいる、大人におススメなど、様々な受け入れ方ですね。


漫画のセリフ部分の文字は大きめで、説明書きはちょっと字が小さめ。

セリフもびっしり書かれているわけではないので、言葉や内容は難しいですが、文字量としては読みやすそうだなと感じました。


目次の前には、カラー写真と出来事が簡単に数ページ書かれていて、資料集のようになっています。


最後に学習ページで4ページくらい追記があり、年表、背表紙裏には「歴史に残った言葉」と解説があり、大人になってから読んでみると面白いかも。

最後の話題はどこまで?

小学館版のラストはどうなっているでしょうか?

漫画を見てみると、ゴルバチョフ辞任まででした。

学習ページで、クウェート侵略、同時多発テロ、イラク戦争が少し説明書きがありますが、漫画部分としては、ソ連解体までが描かれています。

小学館の感想

正直言って、私は「世界の歴史」まったくわかりません

でも、子供たちはいつか通る道なんですよね。ぜひ活用してもらいたいと思っています。


用語などよくわからないので、細かい批評などはできませんが、最新版と思っていただけに、漫画部分がソ連で終わっているのはちょっと意外でした。

しかも、漫画部分の終わりが、17巻「ソ連解体後、国際機関での議席はロシア連邦が継承しました。」という内容の説明でぷっつり終わってるのが気になる~!


今後、新刊を追加発売するからなのか、対象年齢が高いからか、「はい!ここまで!」という終わり方でした。

まぁ、たいしたことではないのですが・・・

集英社や学研は「大人と子供でどんな未来が待っているかな?」みたいな内容で終わるので、締め具合が気になってしまいました


漫画なのでイラストを見て、着ているもの、お城、人々の様子から、その国の雰囲気を知ることができるので、自分から読もう!と思えば、色々と吸収できます。

わたし

イヤイヤ読んでも、きっと頭に残らないですね。


小学生のうちはムリをして読まそうとすることよりも、先に日本の歴史で流れを知ることの方が大事だと思いました。

別巻で「イスラム編」が追加発売

17巻でイスラム現代史については触れられていますが、イスラム世界の歴史を本格的に取り上げ、別巻として追加発売されました。

【学研】学研まんが NEW世界の歴史

世界の歴史まんがでちょっと前までの最新版といえば、「学研まんが NEW世界の歴史」です。
2017年1月出版なので、イラストもイマドキで子供たちにも受け入れやすそうですね。
学研が押している特色は、

1.オールカラーの美しいまんが
2.人物を中心としたストーリー
3.豊富な知識と注釈
4.確かな時代考証で歴史を実現
5.受験参考書並みの充実した巻末資料

となっています。
ラインナップとしては12巻+別巻2冊。

12巻までのタイトル

  1. 先史時代と古代オリエント
  2. ギリシア・ローマと地中海世界
  3. アジアの古代文明と東アジア世界の成立
  4. イスラーム世界とヨーロッパ世界の成立
  5. 十字軍とモンゴル帝国
  6. ルネサンスと大航海時代
  7. フランス革命と産業革命
  8. アメリカ独立と南北戦争
  9. 列強の世界植民地化とアジアの民族運動
  10. 第一次世界大戦とロシア革命
  11. 世界恐慌と第二次世界大戦
  12. 冷戦と冷戦後の世界

別巻

  1. 世界遺産学習事典
  2. 人物学習事典

今までと作りが違う左開き!

ネットではわからない、気が付かないことが1つあるんです!

それは・・・本の開き方が他社や日本の歴史まんがとは違う!


学研のこだわりなのかわかりませんが、世界の歴史シリーズは、左にページをめくっていく作りになっているんです。

簡単に言うと、同じ学研でも机の上に表紙を上にして置いた場合、日本の歴史まんがは綴じている部分が右側、世界の歴史まんがは左側になります。


小学校の教科書でも、縦書きの国語などは右開き、横書きの算数などは左開きですよね。
というルールと同じように、漫画のセリフも「学研まんが NEW世界の歴史」では横書きになっています。
(欄外にある注釈や知識メモは縦書きになっています)

学研の感想

オールカラーでゴージャス感はありますが、右開きにちょっと違和感があるなと私は思います。
読み始めたら夢中になって気にならなくなるのかもしれませんが、最初はびっくりでした。

字の大きさは見やすくてよいのですが、漫画のセリフよりも四角で囲われた説明書きというか、フォロー文が太字のゴシック体のようなので、文字のインパクトが強すぎるかなと思いました。


巻末の「時代のまとめ」部分は約30ページも資料付き解説、年表、地図があり、家庭学習として学校の勉強にも役立つ内容で、他社に比べて巻数が少ないので、大まかに学ぶにはよいかもしれません。

最終巻では、2001年のアメリカ同時多発テロまで描かれています。

【集英社】学習漫画「世界の歴史」

ハードカバータイプで、部分的にカラーだったり、資料写真があり、日本とは違う世界観を知ることができます。

ラインナップとしては、20巻+別巻2冊があり、政治家、冒険家、芸術家が活躍して作り上げてきた時代の様子がわかります。

20巻+別巻2冊のタイトル

第1巻 エジプトとメソポタミアの繁栄
第2巻 アレクサンドロス大王とカエサル
第3巻 ブッダと秦の始皇帝
第4巻 三国志の英雄と隋・唐のかがやき
第5巻 ムハンマドとイスラム世界の広がり
第6巻 カール大帝と十字軍の遠征
第7巻 チンギス=ハンと李舜臣
第8巻 玄奘法師とマルコ=ポーロ
第9巻 ミケランジェロとエリザベス女王
第10巻 ルイ14世とマリア=テレジア
第11巻 市民革命とナポレオン
第12巻 アヘン戦争とシパーヒーの反乱
第13巻 産業革命と自由主義
第14巻 ワシントンとリンカン
第15巻 ビスマルクと列強のアフリカ侵略
第16巻 第一次世界大戦
第17巻 レーニンと毛沢東
第18巻 第二次世界大戦
第19巻 アジア・アフリカ独立の時代
第20巻 未来へ踏み出す世界の国々

別巻1 人物事典
別巻2 できごと事典

集英社の感想

2002年出版で、部分的にカラーなのはよいのですが、最終巻の20巻はイラストがちょっと昭和で・・・イラストの線が細い感じです。

巻によって漫画家が異なるので、雰囲気が変わるかと思いますが・・・好みですね。


巻末資料は12ページくらいで少なめですが、白黒の文章で普通に真面目な感じ、宇宙開発の歴史やノーベル賞入門、世界遺産入門、背表紙裏にはコンピュータの歴史など、日本の歴史とは違う知識を知ることができます。

20巻の最後はベルリンの壁が崩れた時、ソ連の崩壊までの出来事で終わっていました。

世界史探偵コナン

日本史探偵コナンのまんがも人気がありますが、世界史探偵コナンも登場。

導入本としては、小学生から読めるので、少しずつ世界を広げていくにはちょうどよいかもしれません。

幅広い年齢層で圧倒的支持は集英社文庫の「漫画版 世界の歴史」


小学生向けの学習漫画ではなく、大人にも大好評の歴史まんがセットがあるんです。
しかも、文庫本タイプで一見、小説?と思いきや、中身は漫画。

持ち運びしやすく、内容にも定評があり、人気があります。小学生から大人まで幅広い年齢層で楽しめるなら、価値ありかも!


ラインナップとしては10巻。

10巻のタイトル

  1. ペルシア帝国とローマ帝国
  2. 三国志と唐の繁栄
  3. 十字軍とイスラーム
  4. モンゴル帝国と世界の交流
  5. ルネサンスと絶対主義
  6. フランス革命と産業革命
  7. アメリカ建国と清王朝
  8. 帝国主義と第一次世界大戦
  9. ロシア革命と第二次世界大戦
  10. パレスチナ問題と東西冷戦

集英社文庫の感想

本が小さいので、漫画のイラストや字も小さいですが、漫画部分の漢字にふりがながついているので、小学生からでも読める
(所々にあるコラムの文章にはふりがながありません)

・2009年出版で古いイラストかなと思いきや、私としてはそんなに気にならず、普通に受け入れやすいイラスト

・1冊が292ページあり、漫画のコマ割りも普通で、ギュウギュウ詰めのびっしりではなく、白黒の小さめ漫画という感じ

・大人の私からみて、中高生なら歴史学習にちょうどよく、値段もおさえられるので有り難い

ラストの10巻はゴルバチョフのソ連崩壊までが描かれている

ありがとうございました♪

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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