息子の中学受験を経験し、国語が苦手な私たち親子は、なんとかしなきゃマズイという状態にずっとなっていました。
いくら他教科で良い点数をとったとしても、国語がひどすぎて台なしになることもありました。
「算数」と言っても、〇〇算、立体図形、平面図形などジャンルが色々ありますよね。「国語」も同じように、読解問題、文法、漢字・・・細かくわけるとたくさんあります。
覚えなくては始まらないもの、コツが必要なもの、初めて習っている子供からすると、訳もわからずに進んでいる気もしました。
私自身も国語に苦手意識があったので、ちょっと研究してみようかなと思い、国語に関して、子供とどうやっていこうか試行錯誤してみることにしました。
国語が超!苦手科目
息子の国語に対する状態はこんなにひどかった
苦手科目ということもあり、一言でいうと、どうしようもない状態でした。
息子の状態は、
- 学習漫画は読むけど読書はしたくない
- 読むスピードは速く、なんとなく言いたいことの理解はできる
- 人の気持ちが理解しにくいため物語文はただの読書(発達障害という診断がでているため)
- 字を書くことが面倒で嫌い(嫌なことを始めると手汗がひどい)
- コツコツ漢字を書くのはまっぴらごめん
- 色々と頭で考え過ぎて記述となると何も書けない、書こうとしない
- 自分が言いたいことがまとまらない(親に反抗する時はごもっともなことを言うけど)
- 国語の偏差値は40~50前後(日能研)
- 算数・理科は楽しいけれど、国語は嫌い
- 6年生後半は塾で国語の授業は特に行きたがらなかった
これって、かなりひどいですよね・・・
娘(2歳下の妹が中学受験時)は、これほどひどいわけではなく、いたって普通に国語が苦手、記述では果敢にチャレンジするも点数になかなか結び付かないという状態でした。
母として国語対策を研究してみた
こちらの記事でも悩みを書き、対策を色々と講じてみましたが、入試が見えてくると余裕もなくなり、ポイントをおさえて効率化が必要になってきました。
演習も確保しないと、実戦で使えないし、ほんとどうしましょう~~~。
ということで、私も国語対策を研究し、国語が苦手&できるなら逃げたい息子に、さらなる試行錯誤をしつつ、少しでも吸収してもらう作戦でいくことにしました。
読解の基礎特訓
とにかく、国語は入試問題で得点の割合が高いので、なんとか平均点くらいには引き上げたいところですが、壊滅的な状態。
私自身も国語が苦手だったので、気持ちはわかるのですが、そうも言ってられない!
しょうがなく、基礎特訓からすることにしました。
だって、何度言っても、テストで線引きもしていないんですよぉ
ただの読書ではなく、読解をする!というところの練習ですね。
物語文はこういう心情や描写、説明文のポイントはココ!
横につきっきりで、私なりに1文ずつチェック!
日能研のテキストは解説がものすご~く不十分なので、市販の問題集を使いました。
でる順過去問 国語読解 合格への85問
私自身が中学受験勉強をしていたウン十年前、国語の授業って何を習っていたのか、ま~ったく覚えていません。
何にも考えずに私もここまできちゃった。
子供に付き合って読解方法を勉強しているうちに、国語って戦略やコツ、ポイントがあるんだな・・・と知りました
問題だけでなく、物語文や説明文ごとに解き方のポイントが載っているので、コツをつかみやすい1冊です。
中学受験 まんがで学ぶ! 国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ
子供に少しでも読解をわかってもらいたい!と思っている時に見つけた国語の学習漫画。
読解について学習漫画ってどうなの~?
と思ったのですが、これが意外にもわかりやすくて面白かったんです。
所々で解くコツに必要なキャラクターが登場するのですが、ネーミングも読解に関するものでアニメ的(笑)
ポケモンや妖怪ウォッチのような7匹のスケモン(助っ人モンスター)を呼び出して、コツの解説と使い方を押さえていくんですね。
実際に具体的な文章を使いながら、気を付けるべきポイントを教えてくれています。
実際に読解で使えるかどうかはわかりませんが、
国語にはこういう意識が必要だよ
ということは息子もわかったようです。
記述対策の超基本
息子はテストでも記述部分は真っ白。
20字以内なら書いてあっても、50字以内などの問題になると手も付けず、真っ白
5年生の時は記述対策講座を受講していたのに、な~んにも役に立っておらず・・・。
頭で文章を考えているうちに、字数の調整もしなきゃいけないし、何を書いていいかわからなくなっちゃうんだよね。
う~ん、、、わからなくもないけど、部分点を少しでももらおうという態度でやらないとなぁ。
第一志望校の過去問では記述の問題がなく、選択問題メインなのですが、受ける学校はそれだけではないので、避けるわけにはいかず、最低限でもやらねば・・・。
今思えば、国語・記述は低学年の時から苦手そうな感じがありました。
記述も読解も年令が上がれば何とかなるだろうと思っていたのが大間違い!
語彙力も自然と身につくかと思いきやまったく・・・。
早くから通信教育の「1日10分、「国語力」が身につく「ブンブンどりむ」
無料体験キットプレゼント中!
1年間、この「ぶんぶんどりむ」の通信教育でお世話になったのですが、書くことへのハードルがぐんと下がり、取り組みやすいつくりでした。
文章の書き方は親としても教えにくいですし、毎年夏には読書感想文もあるし、これからは表現力が大事だよな~と痛感。
低学年のうちから、コツコツやっておけばよかった・・・。
息子は、使いこなせずに入塾してしまったので、大まかな基本はわかっていても、とっさに文章を書けず、書くという体験が少なかったかもと思いました。
中学入試 国語の文章で答える問題の答え方がすっきりわかる
ということで、時間がそんなにない中で、出来る限りの練習をするために使った問題集がこちらです。
超初心者にはわかりやすくておすすめですよ~。
娘の時も楽しくやっていました。
漢字や文法で使っていた問題集・本
書くことが嫌いな息子。例えば「調」という漢字の場合、
左がごんべんで右が周っていう字。
と、書かずに口で言う始末
毎日コツコツなんてできず・・・
学校の宿題も漢字ドリルはまとめて一気に殴り書き状態で、とりあえず提出。
塾の漢字テスト勉強などは、暗記の時に眺めて終了。
(瞬発的な記憶力はよいので、意外にも覚えているところがまたムカッ)
でも、手を動かして書いていないだけに定着はしていないんですよね。
そんな中でもなんとかちょこっとずつやっていたのがサピックスの漢字でした。
出る順「中学受験」漢字1560が7時間で覚えられる問題集
娘は、サピックスの「漢字の要」をやる前に、コピーをしてこちらの漢字問題集を使っていました。
さすがに見るだけで覚えられず、7時間以上はかかっていると思いますが、間違えた漢字にシールを貼るなどをして、繰り返しやりました。
日能研の完成語句文法
日能研は通常授業での文法が不足気味です。
説明会でも、
テキストだけでは足りないので各家庭で文法は取り組んでください
と言っていました。
息子は、とりあえずこの問題集をすこ~しだけやっていましたが、勉強不足でしたね。
娘の方が女子校を受験することもあり、国語の文法が難しめだったので、単元を選んで使用していました。
母が読解のコツを教えてやり方を身につけた
子供たちの国語ができず、塾にお任せでも子供たちの成績が伸びず、国語の勉強を避けてばかり・・・
子供は算数と違って、国語を解く実感がわきにくいんですよね。
こうなったら、母ちゃんが勉強して国語のノウハウを伝授するしかない!
というわけで、私も読解のコツを勉強してみました。
国語、読解に関する親向けの本が結構あります。
何冊か本を購入し、付箋を貼りつつ、子供に伝授しつつ読みましたが、結局はどの本も言いたいこと、コツは同じだなと感じました。
国語も算数と同じようにポイントがあるからね!技を身につけようか!
読解をしながら絵をイメージして!
紙芝居のように読んで、人間関係は図を描こう!
こういうところは対比だから意識!語句がわからなかったら○か×で想像して!
筆者は物事に賛成なのか反対なのか?
何を伝えるために筆者がこの文章を書いているのか?
私も同じ文章を読みながら、アドバイスをし続けました。
素直な娘は、少しずつでも繰り返しているうちにノウハウがわかってきたようですが、息子は
だって、これ変じゃん。この文章面白くない。難しい言葉ばかり使って読む気にならない。
などと、上から目線の文句タラタラ
それでも、受験直前は点数につながるように意識し始め、やっとアドバイスを聞き入れていきました。
(遅すぎるよ・・・今までの母のアドバイスは・・・
とにかく、国語の読解がニガテであれば、少しずつコツをつかんでいくことで、読解への向き合い方が変わり、解けるようになると実感しました。
中学入試 国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ!
塾ではきっとこういう基本を教えてくれているんだと思うのですが、授業中に難しい言葉?なじみがない言葉で説明されてもきっと我が子のように「よくわかんない・・・」となっているお子さんも多いと思います。
かみ砕いて説明してあげると、意外とすんなり子供も受け入れ、親子で目からウロコ!!
この本は、アマゾンでも楽天でも口コミも多く、評価も高い本なので注目ですね。
ふくしま式 難関校に合格する子の「国語読解力」
私も読んでいて、子供にこういうのがポイントだよと教えてあげられるように付箋を貼っています。
読んだつもりでも忘れてしまいやすいので、ちょこちょこ見返して、子供に伝授していきたい本です。
ということが子供にわかると、意識がわかるかもしれませんね。
「ふくしま式」シリーズは国語(読解、記述、語彙など)に関する問題集やノウハウの本がたくさん出版されています。評価も良いですよ。ロングセラーですね。
家庭学習なら予習シリーズがまとまっている
日能研のテキストはわかりにくいし、答えだけで解説がないところが親としてもツライ!!
私としても、塾でやらなかった部分を家庭でやるとなると、日能研の問題は使いにくいんです。
そこで、四谷大塚の予習シリーズの国語5年生を利用して、文法と読解をやりました。
予習シリーズの読解解説は、すごく丁寧で答えまでの導き方まで載っているんですね!!
文法もまとまっていて、日能研よりボリュームがありました。
読解も文法もまとめてやるなら、家庭学習なら予習シリーズの国語がおすすめです。
予習シリーズは塾生以外の一般でもネット購入できますよ。
中学受験でも大活躍!ドラえもんアニメから学ぶこと
中学受験、特に我が家の息子のように国語ができない子供にとって、わかりやすいドラえもんを上手に活用することで、イメージがわかっちゃう方法を書きたいと思います。
中学受験の読解はテクニックがあるようですが、いくら読書好きでもテクニックがわからないと問題を解くということは難しいことです。
特に男子は、女子の気持ちなんてわからないので特に、恋愛事情が絡んだような物語文はちんぷんかんぷん・・・。
わかりやすいのが少女漫画だそうですが、さすがに少女漫画を男の子に薦める親もキツイ
いつもワンパターンな展開が逆に活かされていて、気にしてみると「なるほど!」ということがあるので、国語が苦手なお子さんに使ってみて下さい。
物語文の場合はこんな感じ
スタート
↓
のび太くんは楽しそうに過ごしている。
(気持ち:楽しい・笑い)→明るい情景
↓
のび太くんはジャイアンやスネ夫にやられる
(気持ち:くやしい・痛い・悲しい)→泣く
↓
ドラえもんに助けを求めて道具を借りる
(気持ち:仕返ししよう・自慢)→強気
↓
しずかちゃんに見せに行く
(気持ち:かっこつけたい・喜んでほしい)→気に入られたい
↓
ジャイアン・スネ夫を絡んで道具を使ったハプニングが起こる
(気持ち:パニック)→しまった!
↓
情景の雲行きがあやしくなる
(気持ち:焦る)→嫌な展開
↓
悪いことが起こる
(気持ち:痛い思いをする)→気持ちが沈む
↓
もうしません、許して~、助けて~
(気持ち:反省)→ 必死
↓
ドラえもんのアドバイスを聞かずに勝手に道具を使うと、こういうことがあるよという教訓
↓
終わり
簡単ですが、完結の物語なので、起承転結が凝縮しているんですよね。
これだけで、心情・情景・描写・気持ちの変化がわかりやすいと思います。
中学入試直前、国語の成績はどうだったか?
とにかく、息子の国語嫌いが好きになるわけもないので、読解は付きっきり、漢字と文法は結構おざなり状態でした。
過去問をやっても、漢字の書きがばっちりでるところは、点数を落としまくりでしたね。
やっぱり、コツコツとやらないとダメだな~と感じつつ、入試本番まで息子の機嫌がいい時にうまくのせて、何とか少しでも蓄積。
過去問をやり始めた頃から、もう志望校に特化したやり方で何とかしようと絞りました。
第一志望校は、記述がなく、すべて選択問題。選択問題を解くコツを息子に伝授しているうちに、過去問の成績がアップし始めました。
そして・・・受験前日になって
国語が出来るようになった!
読解を解くコツがわかったから、もう少し過去問やってみる!
と、息子に自信がついたようで・・・。
でもね、もう入試本番前日の夜9時なんだよ・・・
自信がついたなら、明日は大丈夫だよ!
ということで、わが家では過去問を繰り返すことで、成績がアップしました。
でもですね・・・記述や、漢字を丁寧に書かせる学校の過去問は・・・全然ダメ。
なので、試験問題の相性もあるなと思います。