小学校5年生の息子が、日能研のお友達に影響を受けてなんと、「坊っちゃん」を読みたいと言い出しました。
国語の読解がまったくできず、普段は学習漫画系や図鑑ばかりを読んでいる息子はあまり読書をしていなかったので、私としては大賛成!!
やっと、少しでも字が小さい、文庫本を読む機会ができた!と思い、本屋さんへ夏目漱石の「坊っちゃん」を買いに行きました。
そして、中学受験では文学作品名、内容、作者についての出題がよくあります。娘は苦手で、読書も進まず・・・。
文学作品に苦手意識がある子には、簡潔にまとめられている名作シリーズなどもあるので、あわせてご紹介したいと思います。
たまたま本屋で気が付いた児童文庫の違い
お友達の影響って素晴らしい!
私自身、夏目漱石の「坊っちゃん」を呼んだことがなかったため、あらすじもよく知りませんでした。
というか、文学作品はちょっと苦手のイメージが・・・。
息子にはハリーポッターを読んでほしいなと勝手に思ってお薦めしていましたが、「難しそう」と言って食いつかず。
そんな時、塾のお友達から
坊っちゃんが面白いんだって
と聞いてきた息子。
これは気が変わらないうちに、即購入せねば!!
本屋さんで迷った私は塾に相談
いざ、本屋さんで夏目漱石の「坊っちゃん」を買おうと思うと、色々な出版社があり、迷いました。
小学生向けのコーナーに文庫本がいっぱいあるのですが、「坊っちゃん」だけでも種類がいくつかある・・・
えっ?どれがいいの?
さらっと中身を見てみると、挿絵が今どきだったり、あまり挿絵がなかったり、これまた色々。
最初の方を読んでみると、
あれっ?
と、あることに気が付きました。
なんと、内容は同じでも、文の書き方がちょっと違うんです。
どういうことかというと、ある出版社では、昔の原文のままなのか、改行もなく、会話のカッコもなく、昔風の言葉で書かれています。
また、ある出版社では、適度に改行され、会話文にカギかっこがついていて、意味は同じでもちょっと書き換えられているんです。
中学受験を考えるなら、
原文のままのスタイルがいいのか?
それとも、ただでさえ国語が出来ず、普段から読書を好んでするタイプではないのでアレンジされている方がいいのか?
塾の先生にアドバイスを聞いてみた
文体が違うバージョンがあるなんて考えてもいなかったのですが、興味もあったので、普段通っている塾にちょっと聞いてみました。
すると、国語の先生からの回答は、
「入試を考えると原文のままのタイプがいいですが、中身を面白く読んでみたいと思っているのであれば、アレンジバージョンで大丈夫ですよ。」
という内容。
ほっ。息子にとって、読みやすい方でいいんだと思って安心しました。
というわけで、すぐに再び本屋さんへ行って、こちらの本を購入してきました。
ポプラポケット文庫は、昔風の書き方になっていました。
他にも、角川つばさ文庫は漫画のように登場人物が最初に紹介されており、挿絵も多めだったので、子供にとっては読みやすいかもしれません。
あえて文学作品と言う堅苦しさを取り除いているのかなという感じです。
難しい文庫本を読める子、まずは中身を楽しく読みたいという子、小学生、中学生・・・
子供の好みで選ぶといいかなと思いました。
どちらにせよ、息子は読み始めてからゲラゲラと笑いながら、読んでいますが、物語の奥深い内容までは・・・
きっと読み取れていないと思います
それでも、夏目漱石の作品を読んだことがあるということで、幅が広がっていくといいですね。
DVDで坊っちゃんのストーリーを知る
読書もしてほしいですが、DVDで内容を知ることもできます。
嵐のニノがでていたんだ。
文学作品の内容がわからない!覚えられない!苦手な子におすすめ
中学受験の国語で出てくる文学作品ですが、読書が好きではない娘にはちんぷんかんぷん。
作品のタイトルと作者名を覚えようと思っても、本の内容もわかっていないので、頭に入らないし・・・。
しかも、問題によっては簡単な内容の選択問題まででるし、どうしよう
そんな悩みを抱えていた時、ふと、本屋さんで見つけたナイスな本があったので、ご紹介したいと思います。
1話5分で名作が100話よめる本
そのおススメの本は、幅広く名作を知ることができるこちら。
12歳までにということで、目次に「低学年向け」「中学年向け」「高学年向け」となっています。
見開きの2ページで1話。
私が気に入ったところは、中学受験の文学作品名と作者名でよくでてくる作品が掲載されていたところ。
「南総里見八犬伝」「東海道中膝栗毛」「人間失格」「二十四の瞳」「山椒大夫」「坊ちゃん」「人房の葡萄」「吾輩は猫である」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」「蜘蛛の糸」「杜子春」「野ばら」「走れメロス」
などが1話5分で読めるんです。
他にも、海外の「あしながおじさん」「ガリバー旅行記」「アラジンと魔法のランプ」「若草物語」・・・100話もあるので、かなり内容は盛りだくさん
漢字にふりがながあるため、子供が自分で読むことができます。
我が家としては、娘が寝る時にちょっとした読み聞かせにし、作品の内容について少しおしゃべりしあって楽しんでいます。
走れメロスを読んだ時、娘から衝撃的な発言が
「走れメロス」って馬の話じゃなかったんだね。
メロスっていう馬を走らせる話かと思ってた。
これはかなりマズイ・・・
友情がテーマなのに、まさかの馬?
記憶に残すためにも、「こんな話だったんだね。作者は誰だっけ?」と確認しながら文学作品を読んだり、他の作品にも目を向けたり、内容がコンパクトなのでちょうどいい感じです。
内容は白黒で書かれ、イマドキのイラストが挿絵になっているので、あまり堅苦しい本ではありません。
麻布中学・高等学校の教諭である中島克治先生が監修されています。
10歳までに読みたい日本・世界名作シリーズも
中学受験に文学作品がでてくることがわかっていたので、もう少し早めに読ませておけばよかったなぁと後悔。
イラストもかわいく、小学生に読みやすいシリーズもあります。
このシリーズには、「古事記」「東海道中膝栗毛」「銀河鉄道の夜」「走れメロス」・・・など、多くの作品があるんです。小学校低学年、中学年から楽しめる読みやすさで、表紙のイラストも読みたくなるような絵ですよね。
そしてオールカラー!最初は読み聞かせでもいいですし、自分で少しずつ読めると読書のきっかけにもなるかと思います。
文学作品は、中学受験のために丸暗記をするのではなく、小学生の間に少しずつ、学年に合わせた内容で、読みながら蓄えていくことが理想です。
子供が読んだ本について、親子で会話しながら深めていく・・・う~ん、わかっているのですが、わが家ではサラッとしか向き合ってあげられませんでした・・・反省。